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百の嶺々を越えなければ、その山頂に立つことが出来ないと言われる、中央アルプス南端の山、越百山(こすも山)に行って来ました。 越百山直下の紅葉 早朝深夜、自宅からたくさんの峠を越えて、目的地まで車を飛ばしました。 内山峠で信州に入り、八ヶ岳の麦草峠から茅野に降り、さらに杖突峠を下 り高遠から伊那市を通り、山々の重なる権平峠を越えて木曾路に入りました。 大桑村から奥へ奥へと伊奈川渓谷を入り、やっとこさ!!。ダムの上の駐車 場に着き休む間も無く、今朝沢林道を歩き福栃橋で南駒ケ岳と越百山の登山 口に着きました。 南駒ケ岳と越百山の登山口 登山道は良く整備されていますが、シラビなどの針葉樹 の中、ジグザグの急登が延々と続きます。その間殆ど 展望はありません、ただ両側の沢の音を聞きながらひたすら 急登を登るだけで、さすがは百の山を越えなければ山頂に 立てないと言われる所以と思いました。 「痩せ馬の背」と薄暗い針葉樹の急登の道 上のコルを過ぎ七合目あたりから 樹幹のあいだにやっと周りの山が 見えて来ました。 (南駒ケ岳と仙涯嶺方面) 暫らくは針葉樹の中で紅葉はあり ませんでしたが、少しずつ色付き 始めた木々も見られるようになり ました。 (福栃山の下あたりより) 午前中は気持ちよく晴れていまし た。 (越百山山裾と南駒ケ岳の山裾) 福栃山をトラバースして、越百小屋を過ぎると展望が良く なり、紅葉の奥に目指す越百山が紅葉と花崗岩の白砂 に飾られ美しいコントラストの風景でした。 越百小屋を過ぎたあたりより 御嶽山も紅葉と雲海の峰々の上に顔を出して木曽の 主役を誇っていました。 越百山直下より御嶽方面 霧が巻き始めた山頂方面 今日は睡眠不足で体調があまりよくありません でしたが、山頂の展望に癒され元気回復、南アル プスや富士を眺め、時々霧に隠される南駒ケ岳 や近くの仙涯嶺を眺めやっと、のんびりと食事が できました。 山頂と後ろに南アルプス方面 今日は南の方に台風も来ているせいか、雲や 霧が激しく流れて、伊那谷も木曾谷も、たくさんの 雲や霧が消えては現れ、また消えては現れて山頂 にたたずむ私に一期一会の挨拶でもしているようでした。 伊那谷の上に浮かぶ雲の峰の上に南アルプス(右端に富士) 富士山方面のアップ 甲斐駒方面のアップ さすがにアルプスに吹き上げる風は冷たく もう冬の冷たい風が顔を突き刺し、時々霧 に隠され、あまり顔を見せない、南駒ケ岳 や仙涯嶺をやっとカメラに収め、少し名残惜しい 山頂を下山しました。 山頂より南駒ケ岳と仙涯嶺方面 足も膝もガクガクになりながら、伊奈川渓谷の 林道で何度も山々を振り返り、まだまだ俺も 頑張れるなーと思いながら、充実感にひたり 登山口に戻りました。 山頂より越百小屋方面 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今日はまだ少し時間に余裕があったので直ぐそばの妻籠の宿を 見て来ました。 妻籠宿 馬籠・妻籠と言えば島崎藤村の「夜明け前」を思い出します。 「木曽路はすべて山の中である。あるところは柤づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるとところは山の尾をめぐる谷の入り口である・・・」その物語はペリー来航から明治にいたる「夜明け前」の物語で藤村晩年の大作です。馬籠の本陣と妻籠の本陣の島崎家は同族です。妻籠から馬籠の正樹(夜明け前の主人公青山半蔵)に嫁いだ「ぬい」さんの子供が島崎藤村です。 妻籠宿本陣跡(島崎家) 岐阜と信州の境、山々の深く連なる小さなこの山間の村々には産業は殆どありません、「木一本切れば首が飛ぶ」と言われたように、たった一つの林業さえ、幕府に厳しく取り締まられた時代でした。「夜明け前」の青山半蔵は、大昔のように村の人が、材木を自由に出来る時代を密かに願い、皇政復古の時代が来るようにと「国学」を学びました。しかし明治の時代になっても、一向に村の様子は変わりませんでした。以前より一層暮らしにくくなり、山林も「国有林」となって、村の人の暮らしも全く変わりませんでした。主人公の青山半蔵は天皇の行列に直訴して牢屋に入れられ、村に帰っても戸長を免除され、やがて半狂乱になり火付けまでしてしまいます。こんな時代が来るはずでは無かった・・・青山半蔵の空しい生涯が峠に立つと聞こえて来るようでした。この小さな山奥の峠は、古き時代と、新しい時代の境でもありました。 脇本陣跡(林家) この脇本陣は藤村の初恋の人「ふゆ」さんの住んでいた家 でもあります。詩「初恋」は私も若い頃に好きで、今でも暗唱 出来る美しい詩です。 「初 恋」 まだあげ初めし前髪の りんごのもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こい染めしはじめなり わがこころなきためいきの その髪の毛にかかるとき たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな 林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ ・・・藤村 何度か頭の中で読みながら妻籠宿の峠を下りて 家路に着きました。 来し方と行く末分けしや秋海棠 人気blogランキングへ |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
真っ赤な楓の紅葉に目を奪われ読み進むうちに、すごい山に行かれたのだなあと実感しました。 |
甘納豆 2007/10/09 13:21 |
素晴らしい、素晴らしい!です。 |
magunoria8739 2007/10/09 13:52 |
甘納豆 さん、今晩は。 |
インレッド 2007/10/09 19:29 |
magunoria8739さん、今晩は。 |
インレッド 2007/10/09 19:38 |
今晩は。たいへんなロングドライブとハードなコースです。 |
本読みと山歩き 2007/10/09 20:58 |
インレッドさん、今晩は。 |
magunoria8739 2007/10/09 21:26 |
本読みさん、今晩は。 |
インレッド 2007/10/09 21:34 |
こんばんわ〜! |
ぶん 2007/10/09 21:43 |
magunoria8739さん今晩は。 |
インレッド 2007/10/09 21:57 |
ぶん さん、今晩は。 |
インレッド 2007/10/09 22:03 |
紅葉が始まっていますね、すばらしい。越百山ですか、私の辞書にありませんでした。いつか登ってみたいですね。運転と山登りとハードなスケジュールのようですが、無事の登頂おめでとうございます。 |
カスミッシモ 2007/10/09 23:04 |
越百山で紅葉を楽しまれたようで、よかったですね。私は、以前、越百山に登ろうとして登山口で夜をあかしたのですが、雨のために中止して、そのまま登らないままになっています。宿題を忘れていました。 |
さすらい人 2007/10/10 00:16 |
深夜運転日帰りピストンとは凄いですね! |
noritan 2007/10/10 04:16 |
カスミッシモさん、お早う御座います。 |
インレッド 2007/10/10 08:43 |
さすらい人さん、お早う御座います。 |
インレッド 2007/10/10 08:49 |
noritanさん、お早う御座います。 |
インレッド 2007/10/10 09:02 |
インレッドさん、こんばんは。 |
rommy 2007/10/11 22:05 |
rommyさん、始めまして、ご訪問ありがとう御座います。 |
インレッド 2007/10/12 08:10 |
インレッドさん こんばんわ |
まきまき 2007/10/13 23:33 |
まきまき さん。今晩は。 |
インレッド 2007/10/14 19:45 |
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