インレッド・・・私の山物語

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help リーダーに追加 RSS 中央アルプス南端の山、越百山(2613m)・・・2007/10/7日

<<   作成日時 : 2007/10/08 22:50   >>

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百の嶺々を越えなければ、その山頂に立つことが出来ないと言われる、中央アルプス南端の山、越百山(こすも山)に行って来ました。

                  越百山直下の紅葉
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     早朝深夜、自宅からたくさんの峠を越えて、目的地まで車を飛ばしました。
     内山峠で信州に入り、八ヶ岳の麦草峠から茅野に降り、さらに杖突峠を下
     り高遠から伊那市を通り、山々の重なる権平峠を越えて木曾路に入りました。
     大桑村から奥へ奥へと伊奈川渓谷を入り、やっとこさ!!。ダムの上の駐車
     場に着き休む間も無く、今朝沢林道を歩き福栃橋で南駒ケ岳と越百山の登山
     口に着きました。

                  南駒ケ岳と越百山の登山口
画像


     登山道は良く整備されていますが、シラビなどの針葉樹
     の中、ジグザグの急登が延々と続きます。その間殆ど
     展望はありません、ただ両側の沢の音を聞きながらひたすら
     急登を登るだけで、さすがは百の山を越えなければ山頂に
     立てないと言われる所以と思いました。

               「痩せ馬の背」と薄暗い針葉樹の急登の道
画像画像














画像

 上のコルを過ぎ七合目あたりから
 樹幹のあいだにやっと周りの山が
 見えて来ました。
 (南駒ケ岳と仙涯嶺方面)










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 暫らくは針葉樹の中で紅葉はあり
 ませんでしたが、少しずつ色付き
 始めた木々も見られるようになり
 ました。
 (福栃山の下あたりより)









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 午前中は気持ちよく晴れていまし
 た。
 (越百山山裾と南駒ケ岳の山裾)









     福栃山をトラバースして、越百小屋を過ぎると展望が良く
     なり、紅葉の奥に目指す越百山が紅葉と花崗岩の白砂
     に飾られ美しいコントラストの風景でした。

                  越百小屋を過ぎたあたりより
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     御嶽山も紅葉と雲海の峰々の上に顔を出して木曽の
     主役を誇っていました。

                  越百山直下より御嶽方面
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                  霧が巻き始めた山頂方面
画像


     今日は睡眠不足で体調があまりよくありません
     でしたが、山頂の展望に癒され元気回復、南アル
     プスや富士を眺め、時々霧に隠される南駒ケ岳
     や近くの仙涯嶺を眺めやっと、のんびりと食事が
     できました。

                  山頂と後ろに南アルプス方面
画像


     今日は南の方に台風も来ているせいか、雲や
     霧が激しく流れて、伊那谷も木曾谷も、たくさんの
     雲や霧が消えては現れ、また消えては現れて山頂
     にたたずむ私に一期一会の挨拶でもしているようでした。

                  伊那谷の上に浮かぶ雲の峰の上に南アルプス(右端に富士)
画像


                  富士山方面のアップ
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                 甲斐駒方面のアップ
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     さすがにアルプスに吹き上げる風は冷たく
     もう冬の冷たい風が顔を突き刺し、時々霧
     に隠され、あまり顔を見せない、南駒ケ岳
     や仙涯嶺をやっとカメラに収め、少し名残惜しい
     山頂を下山しました。

                 山頂より南駒ケ岳と仙涯嶺方面
画像


    足も膝もガクガクになりながら、伊奈川渓谷の
    林道で何度も山々を振り返り、まだまだ俺も
    頑張れるなーと思いながら、充実感にひたり
    登山口に戻りました。

                 山頂より越百小屋方面
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

     今日はまだ少し時間に余裕があったので直ぐそばの妻籠の宿を
     見て来ました。

                 妻籠宿
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     馬籠・妻籠と言えば島崎藤村の「夜明け前」を思い出します。
「木曽路はすべて山の中である。あるところは柤づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるとところは山の尾をめぐる谷の入り口である・・・」その物語はペリー来航から明治にいたる「夜明け前」の物語で藤村晩年の大作です。馬籠の本陣と妻籠の本陣の島崎家は同族です。妻籠から馬籠の正樹(夜明け前の主人公青山半蔵)に嫁いだ「ぬい」さんの子供が島崎藤村です。

                 妻籠宿本陣跡(島崎家)
画像



岐阜と信州の境、山々の深く連なる小さなこの山間の村々には産業は殆どありません、「木一本切れば首が飛ぶ」と言われたように、たった一つの林業さえ、幕府に厳しく取り締まられた時代でした。「夜明け前」の青山半蔵は、大昔のように村の人が、材木を自由に出来る時代を密かに願い、皇政復古の時代が来るようにと「国学」を学びました。しかし明治の時代になっても、一向に村の様子は変わりませんでした。以前より一層暮らしにくくなり、山林も「国有林」となって、村の人の暮らしも全く変わりませんでした。主人公の青山半蔵は天皇の行列に直訴して牢屋に入れられ、村に帰っても戸長を免除され、やがて半狂乱になり火付けまでしてしまいます。こんな時代が来るはずでは無かった・・・青山半蔵の空しい生涯が峠に立つと聞こえて来るようでした。この小さな山奥の峠は、古き時代と、新しい時代の境でもありました。
     
               脇本陣跡(林家)
画像


     この脇本陣は藤村の初恋の人「ふゆ」さんの住んでいた家
     でもあります。詩「初恋」は私も若い頃に好きで、今でも暗唱
     出来る美しい詩です。

           「初 恋」

          まだあげ初めし前髪の
          りんごのもとに見えしとき
          前にさしたる花櫛の
          花ある君と思ひけり

          やさしく白き手をのべて
          林檎をわれにあたへしは
          薄紅の秋の実に
          人こい染めしはじめなり

          わがこころなきためいきの
          その髪の毛にかかるとき
          たのしき恋の盃を
          君が情けに酌みしかな

          林檎畑の樹の下に
          おのづからなる細道は
          誰が踏みそめしかたみぞと
          問ひたまふこそこひしけれ
                          ・・・藤村


    何度か頭の中で読みながら妻籠宿の峠を下りて
    家路に着きました。



                  来し方と行く末分けしや秋海棠




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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
 真っ赤な楓の紅葉に目を奪われ読み進むうちに、すごい山に行かれたのだなあと実感しました。
早朝深夜の長距離ドライブと「足も膝もガクガクになりながら、伊奈川渓谷の林道で何度も山々を振り返り、まだまだ俺も頑張れるなーと思いながら、充実感にひたり登山口に戻りました。」のくだりはインレッドさんの山に対する真摯な姿が伺えます。
越百山(こすも山)、私には知らない山でしたが、地図とレポを読みながら何か自分も歩いているような気がしました。
山だけでなく、妻籠と島崎藤村の話、爽やかな気持ちにさせて貰いました。
それにしてもインレッドさんの山や諸々の博識にはいつも驚嘆しています。
甘納豆
2007/10/09 13:21
素晴らしい、素晴らしい!です。
山も紅葉も、インレッドさんに撮って頂きたいと待っているみたいです。
木曽路は40年前に行きました。又行って見たいところです。
島崎藤村の「初恋」はいいですよね。大好きです。
高校生の時、国語の先生が、島崎藤村の「初恋」を酔いしれる様に読んでくれた事を、思い出します。
しかし、藤村が東京で生活している時に、女中さんに子供を産ませてしまった話をした先生が、悲しそうな顔をした事、記憶に残っています。
「初恋」の詩を口ずさみながら、又木曽路を歩いてみたいです。
magunoria8739
2007/10/09 13:52
甘納豆 さん、今晩は。
この山は中央アルプスの南端で空木岳・南駒ケ岳・仙涯嶺・越百山と続きます。隣の南駒ケ岳は深田久弥さんが百名山を選ぶとき、空木にするか南駒ケ岳にするかさんざん迷い、結局名前の良い空木にしたそうです。このあたりの山は山好きの人達には結構人気のある山でこの日も20人くらいの人に会いました。花崗岩の白い山肌は真っ白い雪のようで美しい山です。
インレッド
2007/10/09 19:29
magunoria8739さん、今晩は。
女房殿が駅まで送って戴いたそうで、大変有難うございました。なにしろ亭主は山ばかり行っていて、あまり家のことをしないものですから、何時もお世話になり申し訳ありません。今夜はバブ子ちゃんが宿題教えてくれと来ていますが、とくに数学はだんだんと私にも難しくなって来ました。
妻籠宿も馬籠もなにか懐かしいところです。そのうち娘さんとドライブしてみて下さい。
インレッド
2007/10/09 19:38
今晩は。たいへんなロングドライブとハードなコースです。
きっと私が7日(日)早朝6時頃、麦草峠にいたころはもう木曽路に入っておられたのですね。今度は車ですれ違っていたかも知れませんね。
この中央アルプスの百越山はまだ行ったことがないんです。
東側の滝を沢を登るコースと西側の尾根道を登るコースがあって、どっちにしようかと悩んでいる間に、インレッドさんに先を越されてしまいました。(笑)
中アは横幅が狭い割りに高いので、東西から登ると急坂の連続し、
標高差も相当あったはずですが、さすがです。
その割りに頂上付近は準平原(確かこの山も)がなだらかに広がり、その変化を楽しめるのがこの山域の特徴です。
 この妻籠をはじめ木曽道は宿場町がたくさんあり、ひとうひとつに味があります。妻籠はもちろん、奈良井などちゃんと保存されています。
中仙道、別名姫街道と呼ばれるこの山道にはたくさんの物語があるようです。今度は是非、ゆっくり木曽路をお楽しみください。
本読みと山歩き
2007/10/09 20:58
インレッドさん、今晩は。
お礼を言って頂き、恐縮です。私に出来る事が有りましたら、遠慮なく言って下さい。 先週の夜、買い物をして帰る時、若い二人ずれが歩いていました。
追い越して見てみたら、インレッドさんとバブ子ちゃんでした。
バブ子ちゃんが背が伸びて、驚きました。
インレッドさんがダウンジャケットの中に入れて、散歩されていた事が、ついこの間のように、思います。
magunoria8739
2007/10/09 21:26
本読みさん、今晩は。
伊那方面からこの山に登るコースは距離は短いのですが、沢や谷を越す大変ハードなコースのようなので、距離は長くても安心なコースを選びました。山の姿格好や展望は申し分ありません、隣の南駒ケ岳まで縦走すれば花もたくさんありよいところだと思います。以前に空木から南駒ケ岳は一度登っています、通好みの大変良い山ですので、是非登って見て下さい。
朝の6時頃にはもう駐車場付近にいましたよ。
インレッド
2007/10/09 21:34
こんばんわ〜!

遠い と〜い山・・
なんて読むんだろ〜?って調べたことがあります。
日帰りできるのですか?又 気になる山が増えました。

36年程前に 木曽路一人旅 
と洒落込んで旅したことがあります。

♪まだあげ初めし前髪の・・・♪
藤村よりも 舟木一夫の歌イメージが強いです。

ぶん
2007/10/09 21:43
magunoria8739さん今晩は。
若い二人連れ??。片方は年寄りですが。
バブ子ちゃんは小さい時は私のダウンのコートが好きで、すぐその中で寝てしまいます。今もママが泊まりの時は我が家で食事をして宿題をやります、夜家に帰るときは、夕食に酒を飲んでいるので、帰りは歩いて家まで送っていきます。その時色々話をしながらアパートまで帰るのが彼女も好きなようなので、いつもそうしています。「もう歳なんだから、危険なのであまり山に行かないように」と彼女は最近、私のことを心配してそんなことを言います。もうそんな年になったのかと思うと同時に、私も年を取ったのだなとつくづく思います。
インレッド
2007/10/09 21:57
ぶん さん、今晩は。
日帰りは遠いのでちょっと強行ですが、何とか出来ます。真っ白い花崗岩の山は、南アルプスや燕岳のようでなかなか美しい山で通好みの山です。隣の南駒ケ岳と空木岳へと縦走すると素晴らしいところです。いつの日か是非登って見て下さい、生涯の想い出になる山と思います。
インレッド
2007/10/09 22:03
紅葉が始まっていますね、すばらしい。越百山ですか、私の辞書にありませんでした。いつか登ってみたいですね。運転と山登りとハードなスケジュールのようですが、無事の登頂おめでとうございます。
カスミッシモ
2007/10/09 23:04
越百山で紅葉を楽しまれたようで、よかったですね。私は、以前、越百山に登ろうとして登山口で夜をあかしたのですが、雨のために中止して、そのまま登らないままになっています。宿題を忘れていました。
さすらい人
2007/10/10 00:16
深夜運転日帰りピストンとは凄いですね!
是非、日にちに余裕が出来ましたら越百小屋に泊まって見てください。
ここの親父さんはこだわりの山小屋ご主人で、朝はミルでコーヒーを挽き立てクッキーと共にサービス。まるで街のモーニングサービスです。
写真嫌いで、カメラには絶対にお顔を向けません。大好きな小屋です。
2005年9月にここから南駒ケ岳〜北沢尾根で周遊してきました。
空木岳へも周遊出来るコースがあるので機会と体力があれば又行きたいです。
新潟からも中央アルプスは遠いです!
http://noripi-49.at.webry.info/200509/article_7.html
noritan
2007/10/10 04:16
カスミッシモさん、お早う御座います。
越百山や南駒ケ岳・空木岳あたりはあまり人はいませんが、花も展望も山の姿も良い所です。機会がありましたら是非登ってみて下さい。
インレッド
2007/10/10 08:43
さすらい人さん、お早う御座います。
麓まで行って未踏は残念でしたね。このあたりの山は皆良い山です。機会がありましたら、どうぞ登って見て下さい。
鳥海山の紅葉楽しみにしています。
インレッド
2007/10/10 08:49
noritanさん、お早う御座います。
越百小屋は先日、NHKのテレビで二度放映されました。ここのテンプラは美味しいそうですね、材料はご主人が毎週担ぎ上げるのだそうです。この小屋のご主人は元は機械工場の経営者だったそうですが、この山が好きで工場を辞めて、この小屋を作ったそうです。以前、空木から南駒ケ岳は縦走しましたが、そこから先が未踏でした。今回はできれば仙涯嶺まで行こうと思いましたが、膝がかなりガクガクしていたのでやめました。
インレッド
2007/10/10 09:02
インレッドさん、こんばんは。
越百山に惹かれておじゃましました。中央アルプスの麓に住んでいながら、NHKで見るまで、越百山の存在を知りませんでした。
テレビを見てからは思いが募るばかりです。
インレッドさんはピストンで行かれましたか?
それとも周遊コースでしたか?
紅葉もきれいなようですね。
でも日帰り、私にはちょっときつそうです。。。



rommy
2007/10/11 22:05
rommyさん、始めまして、ご訪問ありがとう御座います。
近くにお住まいなら日帰りは充分可能です。私はピストンで日帰りでした。越百山やこのあたりの山々どこも素晴らしいところです、あまり人もいないので通の方が登る山のようです。先日のNHKのテレビは私も見ました。小屋のご主人の人柄がかなり良い人らしく、ここに泊まって仙涯嶺まで行けたらさらに素晴らしいと思います。
    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
インレッド
2007/10/12 08:10
インレッドさん こんばんわ
 越百山にいって来たのですね。テレビで放映のとき見てました。そのとき後で行って見たいと思いました。沼田からは相当遠いですね。妻籠宿にも寄れたのですね。
まきまき
2007/10/13 23:33
まきまき さん。今晩は。
昨日はご苦労様でした。妻籠・馬籠は昔の
街道の面影があってよいところです。暇が
ありましたら是非どうぞ、お出かけ下さい。
インレッド
2007/10/14 19:45

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