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zoom RSS 小倉沢から宗四朗山へ  2015/11/7日。

<<   作成日時 : 2015/11/08 15:44   >>

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新潟の低山にでも行って紅葉狩りをしようかと思い、渋川あたりまで行きましたが、厚い厚い雲が低く垂れこめていて谷川方面は雨のようでした。一方南の空は雲が薄いようなので、急遽予定を変更して、もう紅葉にはちょっと遅いかもしれない、両神山方面に行くことにしました。神流町から志賀坂峠を越えると、道の両側は相変わらず綺麗な紅葉に彩られていました。

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宗四朗山と言っても殆どの方には馴染みの無い山と思いますが、群馬の上野村と埼玉の両神村の境にある山で、かなり尖がった山です。そこに行くにはオオナゲシ山と両神山の隣の赤岩のある赤岩峠からオオナゲシへの分岐を直進します。途中で尾根を右に折れてピークを二つほど越します。

    登り始め(ザイル等が無い人やルートファインデングの出来な人は登らないで・・・と書いてあります)
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杉林を越えて広葉樹の登りになると、まだ紅葉に間に合ったようで、相変らず赤や黄色や黄緑色の美しい登りになりました。

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    途中より両神山方面
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1時間ほど登って赤岩峠のしたあたりになると、日当たりもよいせいか、終盤の紅葉になってきましたが、少し青空も見えて来て、楽しい登山になって来ました。

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この登山口の小倉沢には日窒工業という会社があります、そこで以前は金を掘っていました。そこに物資を運ぶためと、出稼ぎに行くための道が赤岩峠でした。群馬側の道は旧中里村の名郷からでしたが、今は道も無くなり廃道同然になりました。

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かなり山奥の上野村や旧中里村には蚕産業が出来る前は農家の人の収入は殆どなく、一番近くの市の藤岡市まで行くにも、日帰りでは難しいくらいでした。そんな村の人は日窒に行って働けばかなりの収入になったようで、高利貸しも、主人が日窒に出稼ぎに行っている、と言えばいくらでも貸してくれたそうです。

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赤岩峠に着きました。殆ど産業の無い過疎の村の上野村や旧中里村の人は、この峠を越えて金を掘りに行き、あるいわ懐に沢山の稼いだお金を入れて通ったのかも知れません。

     赤岩峠
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赤岩岳には何度か登りましたが、絶壁の岩場で、以前私の前に登った方が、途中で登ることも、降りることもできなくなって困っていました、下に居た私が足場を下から見て教えて、何とか無事に降りることが出来ました。その時は私も登ることを諦めましたが、現在は左側を大きく迂回して、鞍部に登りあげることが出来るようになりました。

     峠付近より赤岩岳
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大ナゲシも以前はクサリも無く、ロープも無く、少しオーバーハングになった岩場もあり、怖い岩場でしたが、その内ロープが付けられ、車のチエーンの切れたのが付けられたりして、楽に登れるようになりました。

     峠付近より大ナゲシ方面
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大ナゲシへの分岐を過ぎると、道は急に細くなり踏み跡も少ない寂しい道になります。以前に尾根を真っ直ぐに降りて絶壁に突き当たってしまいました。GPSを見たら少し、道を間違えたようで、戻って何とか宗四朗への尾根が解りました。その時、後から来る人の為に、大きな倒木に赤いペンキで矢印を付けましたが、8年ほど前のことでしたが、その印がまだ残っていて、そこにはそこから右に踏み跡がしっかりと残っていて、多くの人の役に立ったようです。

     矢印
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雁掛峠に着きました、この峠も村人の通る道でしたが、今は道は全く埋まり解りません、この峠の下あたりにも金鉱の坑道はあったようです。

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このあたりからは紅葉は殆ど終わってしまい、今は落葉松の紅葉が少し茶色になって見えるだけでした。

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     落葉松の奥にこれから登る雁掛の頭
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霧雨の降る道になって来ました。

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視界も悪くなって来ました。

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宗四朗山の手前のピークの雁掛の頭に着きましたが、視界も悪くなって来ましたので、ここで引き返すことにしました。尚 宗四朗山に登りたいと思う方は群馬の旧中里村の奥名郷から天丸山方面に行き、天丸トンネルあたりから登れば比較的楽に登ることが出来ますが、最初は少し藪漕ぎで、山頂直下はかなりの急登になります。

     雁掛の頭
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     下山の道
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秩父の山奥に3000人近い人が働いていたこともあったようです、そこには郵便局も学校も映画館もあったとか・・・。

     夢のあと
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日窒鉱業は野口 遵が創業し人絹・合成アンモニアの製造に
成功し、朝鮮にも進出して巨大コンツエルンになりました。
最盛期には従業員8万人以上、総資産250億(現在の貨幣
価値にして50兆円)以上の世界第3位の化学メーカーになり
ましたが戦後の財閥解体によりその90%近くを失いました。

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現在のチッソ・積水化学・信越化学に最近話題の旭化成も
皆その傘下の企業でしので、いかに大財閥だったかが解ります。
今は廃屋ばかりになり静に山に埋もれて、両神・赤岩の山の自然に帰
ろうとしているようでした

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廃屋を覗いてみれば、そこにはVHSでは無く
β版のビデオテープがたくさん散らばっていて
ここで働いていた人の娯楽になっていたようですから
もう30年か40年は過ぎているのかも知れません

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コメント(26件)

内 容 ニックネーム/日時
インレッドさん!毎回センスの良い、素敵な写真のお蔭でまだまだ、山歩きを続けたいと、つくづく思います!私達も無事、名張市の倶留尊山始め、大和三山や談山神社のお破裂山〜談山(かたらいやま)やら聖林寺や春日大社と山や観光を忙しく終えて帰京し、7日は気になるウノタワへ、丹波天平より気に入りました。三々五々、登山者が来ては、どこかへ散って行きました。午前中のみ青空に紅葉も映えてました。山恋・人恋・ほのぼのと。今週も晴れたら私を山へ連れていって!
あおぞら・しろいくも
2015/11/08 17:06
毎週綺麗な紅葉の写真をわくわくしながら拝見しています。
以前日窒鉱山跡から大ナゲシを歩きましたが、この季節だと素晴らしい秋景色に出会えるのですね。
昭文社の地図ではこのルートはずっと破線が続いて厳しそうです。
雁掛峠を過ぎて途中の1510mの記載がもしかしたら宗四郎山でしょうか?
orihimeff
2015/11/08 18:20
おぉ!又もや難しそうな山にチャレンジされてますね!
そのぶん(?)モミジもカラマツも、紅葉は素晴らしく綺麗ですね!
勉強不足で<日窒工業>というのは全く知りませんでしたが、大きな財閥企業だったんですね!
天気の変化に応じて途中で引き返されるインレッドさんの決断力、スゴイですね!
だから、こんな厳しい山に行かれても、なおお元気なんですね!
宮星
2015/11/08 18:34
あおぞら・しろいくも さん、今晩は。
山に観光にと楽しみがいっぱいあって良いですね。きっとお二人ともに長生きすることでしょう!!。今週末ならばそろそろ妙義の中間道あたりも良さそうですよ。お越下さい。
インレッド
2015/11/08 19:27
orihimeffさん、今晩は。
ここは10月末から11月始めのころならばかなり良い紅葉の山です。
1510mのその山が宗四朗山です。展望も良い山ですが、こちらからではアップダウンが結構あって厳しい登山になります。上野村の奥名郷から天丸山方面に行き天丸トンネルあたりに車を置いて登れば比較的楽に登れます、トンネルの上あたりは少し藪漕ぎになりますが、尾根に出れば踏み跡はありますから迷わずに行くことは出来ます。ただしかなりの急下降に急登です。そちらからなら近いですから、是非登って見て下さい。
インレッド
2015/11/08 19:44
宮星さん、今晩は。
足の具合は如何ですか。
日窒工業は私もこの山に登って、そんな会社があったことを始めて知りました。今は廃墟マニアの方が時々訪れる所です。この日もカナダ人の方が写真を撮って居ました。ゴールドラッシュの夢の跡です。
インレッド
2015/11/08 19:48
はるばる秩父の奥まで・・・
行動範囲がほんとに広いですね。
宗四朗山まったく聞いたことのない山でした。
何年もたっても消えない印
大勢の人が助けられたんですね。
nousagi
2015/11/09 00:40
nousagiさん、お早うございます。
秩父は西上州の隣ですから、案外近いんです。ここから中津川沿いに行けばすぐに雁坂トンネルになって、その先は山梨です。両神山のの登山口の一つに八丁峠がありますが、その登山口は群馬県です。宗四朗の登山口は群馬の天丸山トンネルあたりからの方が近いくらいです。天丸山も良い山ですよ、かなり山奥ですが是非登って見て下さい。今頃はやはり紅葉がきれいです。
インレッド
2015/11/09 09:03
何度読み返して見て。やはり難しいな〜と思います。
「群馬県の山」の本で登って見たい大山・天丸山・帳付山の周回コースの近くですね。
宗四朗山は1510mの所でしょうか?

登ってみたい山と登れない山を区別しておかないと大変な事になりますね。
ここは少し難しいかなと思いながらもちょっと気になりますね。

izumi
2015/11/09 16:56
izumiさん、今晩は。
大山と天丸山はどちらも尖がった岩山です、大山へは岩場の尾根をよじ登ります。天丸山は鎖をいくつか越えて登ります。紅葉も中々良いですから登って見て下さい、どちらも静かな山です。帳付も登るとなるとちょっと大変ですから、取りあえず大山と天丸にでも登って見て下さい。登山口に入山料を払へ、なんて看板がありますが無視して大丈夫です。以前 山火事で1週間程燃えて天丸あたりは丸焼けになりました、その為山の持ち主が登山者にはそんなことを言っているようです。
インレッド
2015/11/09 20:07
こんばんは。
一般登山者の入らない山ですね。
真っ赤なもみじ、真っ黄なカエデ、お〜落葉松林
うつくしい〜〜〜
紅葉を狩りすぎです。残しておいてください。(笑)
カスミッシモ
2015/11/09 21:26
ゴールドラッシュの夢の跡も珍しいですね。
紅葉の華やかさと対照的に儚さも感じます。
nori
2015/11/10 09:34
インレッド様、燃えるような紅葉でありながら、静かな歩きができたようで、やはり綺麗な紅葉もだけど、静かが良いですね。
来週は例の辺り狙いますよ。
今週も晴れの間に狙ってます(^^)
るたん
2015/11/10 13:05
こんにちは。
土曜日の天気はいまいちでしたが、上野村の方は青空もあったのですね、先日クラブで行った時よりずっと綺麗ですね、日窒のゴールドラッシュの栄枯衰退があそこに行くと良く判りますねー金は今は1gも無いのでしょうね(*^_^*)、深田久弥さんもこの辺を登った紀行が有りましたね。いつかずっと歩いてみたいけど、同行者がいないと気持ち悪そうです。
夢創歩
2015/11/10 16:52
カスミッシモさん、今晩は。
ここは大ナゲシ山から先はほとんど登山者は居ませんが、たまに私のようなマイナーな登山者が通ります。それでも紅葉はもう少し早ければもっと素晴らしい所です。
インレッド
2015/11/10 20:42
noriさん、今晩は。
そうですね、その為か廃墟マニアの方も結構いるようです。この日はカナダから来たと言う外人さんが一生懸命に写真を撮っていました。
インレッド
2015/11/10 20:45
るたん さん、今晩は。
妙義は中間道は今週末くらいが見ごろと思いますが、例の所はその翌週くらいが良いと思います。天気のよい日にお出かけ下さい、たぶん私も行きますよ。
インレッド
2015/11/10 20:48
夢創歩さん、今晩は。
ここはもう少し早ければもっと紅葉は良かったと思います。群馬の天丸山方面からも行くことが出来ますから、是非登って見て下さい。
インレッド
2015/11/10 20:55
こんばんは
渋川から上野村へ大きな方向転換でしね
宗四朗山は知りませんでしたが 上級コースのようで
そのうえ視界が悪くなったときには 私には難しい山です
美しい紅葉と近代産業の勉強をさせていただきました 
シィーモ
2015/11/10 21:46
今年は紅葉がとてつもなくきれいですねえ。赤焼き色が目が覚めるようです。山から下りてくるのもゆっくりです。先日友人が丸沼高原に行ったら足湯は閉店。うろうろしていたら白いものが落ちてきたと言ってました。
 今月は下旬に晩秋の花巻に行ってきます。宮沢賢治の世界にどっぷりと浸かってきます。そのまま秋田県立美術館まで行って「藤田清治」の絵を観てきます。これは私個人のわがままですが、大森山動物園まで足を延ばしてもらって「フクロウ」と面会してきます。リーダー曰く「言ったもん勝ち」と・・・。
 今年の町内の展覧会は「書」を出しました。与謝野晶子
 「君死にたもうことなかれ」の一説を描きました。
しまふくろう
2015/11/11 15:38
シィーモさん、今晩は。
ここは現在は上級コースと言うほどではありませんが、11月号の「山と渓谷」の雑誌を見てください。赤岩で10月に遭難した方の記事が載っています。
インレッド
2015/11/11 19:21
魅さん、今晩は。
秋田にですか良いですね。親は刃を握らせて 人を殺せと教えしや!!。ですかそれよりも 柔肌の 熱き血潮に 触れもみで 寂しからずや 道を説く君 の方が良いですね。
インレッド
2015/11/11 19:26
レッド様
  以前大好きな「緒方 拳」様の「華の乱」を見ました。
「祇園へ走る・・・」も好きですよ。道を説かれて45年が過ぎました。まだまだ道を説かれています・・・。勿論半分は聞いてませんけれど・・。

 
しまふくろう
2015/11/12 13:51
魅さん、今晩は。
緒方 拳の華の乱ですか、私は今丁度以前テレビでやっていた倉本 聡の「風のガーデン」を読んでいる所です。テレビは見ていなかったので、なかなか面白い本でした。
インレッド
2015/11/12 19:18
「風のガーデン」はDVDを衝動買いをしました。
  あの映画を見ると泣きたくなります。いえ、完全に泣いています。
 亡くなる前の年に「独り芝居」を東京で看られたことが良かったです。

  寒椿はらりと散って緒方逝く  魅」

 私事のメールで申し訳ないことです。
しまふくろう
2015/11/13 11:25
魅さん、今晩は。
風のガガーデンが遺作だったようですね。
    
 カンパネラのように生きたし明日もまた・・・オインレッド
インレッド
2015/11/13 22:29

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小倉沢から宗四朗山へ  2015/11/7日。 インレッド残照録/BIGLOBEウェブリブログ
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