布引山
朝7時さすがに寒さが身に凍みます。最終除雪地点の雪の壁を
登る事から、今日の登山は始まります。
この壁を登って林道を歩きます
宝川渓谷


林道は一人ラッセルが続くと思っていたら、細々と3人のトレースが付いていました。一人は登山靴だけでアイゼンもワカンも無しの踏み跡、もう一つはワカン氏の跡、さらにスキー氏の跡、1~2日前のそのトレースを辿って歩き始めました。
日が差し始めた林道
背中から日が差し始めて、刺すように寒かった気温も、少しずつ温かになりました。時折雪の粒がダイヤモンドのようにキラキラと輝く雪の林道を歩いて、板幽橋辺りに着きました。大分手前で登山靴氏の踏み跡は無くなり、橋の手前でワカン氏は右の尾根に取り付き、雨ヶ立にでも登るようです。そこからはスキー氏の踏み跡だけになりました。
板幽橋付近の川原
2時間半掛かって林道終点の理水試験場に着き、そこからさらに40分ほどかかって取り付き点に着きました。スキー氏はさらに登山道を真っ直ぐに行ったようです、一対どこに行く積りなのでしょうか?。此処からは一人ラッセルの登りになりました。
この辺りから尾根に取り付きました
さすがに一人ラッセルはスノーシューを履いていても、膝まで埋まり
ながらのきついラッセルが続く登りになりました。
こんな雪の登りになりました
振り返って見たら笠ヶ岳(尾瀬)が
針葉樹の中を過ぎれば展望の尾根になりました
白毛門方面の笠ヶ岳も見えて来ました
いつも後ろには真っ白に輝く尾瀬の笠ヶ岳・至仏そして武尊がきつい
登りに、背中を押してくれました。
笠・至仏方面
隣の尾根
谷川岳と笠ヶ岳方面
やっと歩いて見たかった布引尾根が見えて来ました。この尾根は武尊や
隣の雨ヶ立岳に登った時、登って見たいと思った白い尾根です。
隣の雨ヶ立岳の記事
布引尾根の白くて丸い尾根が見えて来ました
右手には白銀に輝く尾瀬の燧・至仏・笠ヶ岳がいつも眩しく輝いていました。
途中より尾瀬の山々
左側にはフカフカの雪を纏った朝日岳が見えて来ました。
朝日岳方面
左に白毛門、中央後ろに谷川岳、谷川の前の白い山は笠ヶ岳
夢にまで見た白い布引尾根が近くになりました。谷川連峰にこんな白い
長大な尾根がある事はあまり知られていません。有雪期に苦労して
登った人だけが見る事の出来る景色です。
布引尾根と右端にこれから登る布引山
手前の大きくて丸いピークに登ります
2009年に登った雨ヶ立岳が右手(中央)に見えて来ました。その奥には平ヶ岳も眺められます。
途中より雨ヶ立岳・平ヶ岳方面
このピークから一旦少し降って布引尾根に取り付きますが、ここまででかなり疲れて来ました。何度ももう帰ろうかと思いながらも、これから二度とこの山には登れないだろうと思うと、何とか・何とか登って見たいと言う気持ちが勝て、最後の登りに取り付きました。
最後の登りになりました(布引山方面)
左に回りこんで山頂に着きました(布引山1694m)
前後左右・東西南北どちらを眺めても人工の構築物は何も見えません。世界中で人間は私だけしか居ないような錯覚になりながら、周りの景色を堪能しました。山頂は冷たい地吹雪が舞っていてかなり寒く、風を避けて下の鞍部で食事にしました。
真正面に圧巻の朝日岳
越後烏帽子・大烏帽子方面
日光白根と右に錫ヶ岳、右端は武尊岳
食事は立ちながらパンを食べ、熱い紅茶を沢山飲みながら景色を楽しみ、
下山することにしました。 帰りは自分の踏み跡をたどりながら、尾瀬や
武尊の雪景色や、青く重なる3月の山並みを眺めながら降りました。
至仏や武尊を眺めながらの帰り道
武尊方面
帰り道の雪渓
夕日の迫る頃にやっと尾根への取り付き点に着きました。そこからさらに3時間も掛かって、昼は暖かな春の陽気だったようで、雪もすっかり柔らかくなり、スノーシューを履いていても何度も何度もツボ足になりながら、暗くなった7時頃に温泉の旅館の灯りがやけに明るく、暖かく感じながら駐車場に着きました。
尾根へ取り付いた付近
BGM付きの大画面スライドショーをこちらから、お楽しみ下さい
記事後記
家に帰り先ほど軌跡を見たら山頂はこのピークでは無く、もう少し先のピークでした。訂正致します。























この記事へのコメント
クロちゃん
それぞれのルートで辿る目的地は積雪期の特権でしょうか。
今この時この場所に世界の中で自分だけが居る場所…。
そんなことを実感できる素晴らしい山歩きでしたね。
それにしても、すごくハードなロングコースと感じました。
素晴らしい景色を拝見させていただきました。
お疲れ様でした。(^^)/
甘納豆
夫々趣のある3人の方のトレース、面白いですね。
そして、一番しっかりしたトレースを付けたのはインレッドさん。
新潟は生憎の天気でしたが、関東は日が射してきれいな雪景色です。
秘境、苦労し甲斐のある良い場所です。
ローラー
インレッド
クロちゃんも渓流釣りで通った事のある、林道と思いますが。今頃はかなりの雪道です。途中からは登り4時間半の一人ラッセルでかなり疲れましたが。帰りはデジタル ウオークマンを聞きながら、疲れを紛らわせてなんとか帰ることが出来ました。ここは素晴らしい秘境の山でした。
インレッド
この界隈の山は矢筈には叶いませんが、関東ではマイナーな山のトップクラスと思います。登るのは今時かなり大変ですが、登って見ると素晴らしい景色です。これからも何度も登りたい山ですが、もう登れない山かも知れません、そう思うと一層愛しい山です。
インレッド
この山は人知れず素晴らしい山でした。もう2度と登ることの出来ない山 と思うと、一層素晴らしい山に見えました。
ホワイトアウトや地吹雪になったら、この山もそうですが低山でも危険です。そんなためにGPSは持って歩いています。この日も勿論軌跡はGPSに残してあります。そんな時はその軌跡をたどって降りて来ます。
てるてる坊主
テントミータカ
現地の最新状況が良く判り助かりました、有難うございます。
今週末もお近くでしたね。雨ヶ立・布引山も宿題の山です(笑)。3/5朝方までの降雪で、今回も通い慣れた宝台樹方面へ回避していました。林道・山中共、ワカン隊にはラッセルが厳しそうですね。もう暫く雪が締まってから出かけてみますね。
まきまき
いつも良い場所を選定していますね。天候を見ながら、でも大変なラッセルお疲れ様でした。同行出来かかったのが残念ですが、兄弟会でしたので、お許し下さい。白と黒の世界何時見ても良いですね。有り難うございました。
インレッド
この林道の紅葉は中々良い紅葉ですが、無雪期にこの山に登るのはかなりの藪漕ぎで難しいと思います、登るのならば残雪期限定の山です。
こちらから朝日を経由して白毛門から土合まで如何でしょうか、以前まきまきさんを連れて行ったことがあります。
インレッド
近くで氷筍見物でしたか、笠を反対側から眺めていました。
板幽橋の手前から右の尾根を登り雨ヶ立岳方面から回った方が楽で、テン場も良い所があると思います。そちらから周回すれば両方ともミータカさんなら簡単に行って来れると思います。やはりもう少し雪が締まった方が楽ですね。何しろここは林道ですらツボ足です。
インレッド
あのナメコを買った家はすっぽり雪に埋まっていました。そこまで2時間半くらい掛かり、さらに取り付き地点まで40分程かかりました。そこからがラッセルの始まりでかなり疲れましたが、なかなかの展望でした。
minoc
雪道に細々と3人のトレースが付いて・・・。3人と特定されるところが、さすがです。
そういえば、信州の雪みちに獣の足跡があって、これはキツネ、あれはウサギと地元の人に教えられたのを思い出します。
nousagi
人っ子一人いない、音もない真っ白な世界って
孤独ではありませんか?
やまや
keykun
いつもながらのインレッドさんの健脚には驚くばかりです。
布引山という山は聞いたことがない山です。
有雪期に苦労して登った人だけ見ることが出来る景色・・・オイラもあこがれます。
オイラにはとても無理そうですが踏み跡のない雪の山をいつか歩いてみいたです。
インレッド
ここには3人のトレ-スの他に、いつも鹿の跡と時々ウサギの跡が続いていました。動物も潜るのは嫌らしく、やはりトレースのある所を歩いています。動物たちも同じ道連れと言う感じがしました。
インレッド
こんな山奥に一人で入れば、孤独中の孤独を感じます。でもその孤独感が良いのです。真っ白い雪山の山頂で孤独を感じながら、周りを眺めている時は、神様か仙人にでもなった気分でしょうか?。暗くなった帰りに宝川温泉の灯りを見たときは人恋しくなり、暖かさを感じました。
インレッド
こちらでは尾瀬や谷川が有名ですが、ほんのちょっと隣りの山は人が居なくて素晴らしい山域が沢山あります。やまや さんならば、毎週通いたくなる山・岩場・沢ばかりですよ。今回のこの布引尾根の下には沢登りの人達にはあこがれのナルミズ沢もあります。美渓の沢を登り詰めると、草原になり、この画像にも載っている越後烏帽子の下に出ます。暇がありましたらお出かけ下さい。
インレッド
この山に登るには宝川渓谷の林道を歩いて入ります。その渓谷には源流の釣りを楽しむ方も結構多く入ります。その内釣りを兼ねて如何でしょうか。この道を真っ直ぐに行けば、朝日から白毛門を通り土合に降りる事が出来ます。
達磨の次男坊
またしてもタフな登山だった様ですね!
19時に駐車場とは・・・かなりハイリスクな登山なのですね。
想像はしていましたが、こうして話を伺うと恐ろしささえ感じます。どうかご無理はなさりません様に!
私もインレッドさんを見習ってそろそろ歩き出さないといけませんね!
インレッドさんのメッセージに背中を押される達磨の次男坊なのでした。(この言い回しはパクリました)
インレッド
ここはかなりのロングコースで雪もたくさん積もって居ます。そんな訳で往復12時間も掛かりました。それでも苦労し甲斐のある展望でした。足も疲れましたが、肩が腫れてきました。
nori
良い山がありますね。おまけに人があまり居ない山
今どき珍しい山です。そちらの山にも行きたくなりました。
本読みと山歩き
本当にタフな歩きをなさいますね。
こんな誰も歩いていない真っ白な雪を歩いてみたいです。
この前の鈴鹿は、ひとがたくさんでラッセルせずに歩けますが、真新しい道を自分で歩いているという新鮮味がありません。
最初の写真など、すばらしい自然の美しさを感じます。
なにかおいしそうな感じもします。(笑)
インレッド
この界隈は登山者が殆ど入らない山域ですが、時々雑誌「岳人」などに掲載された時は、登る方もいます、それ以外は本当に静かな山域で好きな所です。
もう少し林道歩きが短いと助かるのですが。
インレッド
お忙しい所ご訪問有難うございます。
美味しそうな感じ> フックラ フワフワとした感じで、本当においしそうな感じですね。この山域は以前に、雨ヶ立岳でも紹介しましたが、本当に人も居ず静かな山域です、そして展望も素晴らしくて、孤独を感じるには最高の山域です。
リッキー
本日の地震は大変でしたね・・・大丈夫でしたか?
あちこちで被害に合われた皆様が増える一方で大変ですね。
山は『これから二度とこの山には登れないだろうと思うと、何とか・何とか登ってみたいと言う気持ちが勝て、最後の登りに取り付きました。』
いつも私は常にこのように思って登っております。
マリー
地震大丈夫でしたか?
余震が続いていると聞いています。
どうかお気を付けくださいね(*^-^)♪
インレッド
お見舞い有難とうございます。
こちらは震度6でした、2階にあるテレビや机の上のパソコンなどが皆落ちていました。停電がズーッと続き、スーパーもコンビニもガソリンスタンドも閉鎖されてしまい。買い物もできず、携帯は一切通じませんでした。在るものだけで食事をして、暗い中早々に寝ました。夜中の2時頃に電気がつくようになり、今は通常に戻りました。
新潟付近でも地震が起きているようです。御注意下さい。
インレッド
お見舞い有難うございます。
余震は昨夜から今日もズーッと続いています。昨夜は停電が続き、携帯も通じず。どこにも連絡は取れませんでした。2階のテレビやパソコンなどが落ち、箪笥の上のガラスケースに入った人形なども落ちて散乱していました。今は停電も復旧して、通常に戻りました。
停電になるとご飯も炊けず、風呂も沸かすことができず、スーパーやコンビニも閉鎖されて買い物もできず、「電気」が無いと現代は本当に大変ですね。
そちらは大丈夫でしたでしょうか?。
small cherry
そちらは震度6でしたか 停電し、パソコンが落ちたりといろいろ大変でしたね。
あっちこっちで被害が甚大で心痛みます。
その日の夜から関東の山へ行く予定でしたが中止しまして、最初の地震の
時はテーブルの下にもぐりました。
これから日本はどうなるのでしょう 福島原発も…心配です。
インレッド
お見舞い有難うございます。
お陰さまで大した被害は在りませんでした。2階の部屋のものが少々散乱したくらいです。
こちらの山に今日は来ない方が良かったと思います。天気は悔しいくらいの快晴なのですが、一般の乗り物がまだ乗れない為、道路が混んでいます。今晩も福島原発が稼働出来ないため、夜は停電になる可能性があると、先ほど宣伝カーが回っていました。
そちらや長野を震源とした地震も起きているようです、充分に御注意してお過ごし下さい。
ミニミニ放送局
ラッセルしながらの登りは相当体力を使うのではないでしょうか。
苦労して登った者にだけ与えられる素晴らしいご褒美です。
インレッド
その後体調は如何でしょうか??。
ここは林道が終わると、かなりきついラッセルになり、時々は途中で諦めようと何度も思いましたが、これから先二度と登れない山だろう と思いましたので、何とか頑張って行って来ました。帰りもツボ足でかなり疲れました。