シロヤシオを見に薬師・夕日・地蔵岳 2015/5/17日。

この辺りのシロヤシオ(五葉躑躅)は、何時もの年ならば5月末から6月始め頃が見頃なのですが、今年は5月半ばと言うのに既に見頃だとか、半信半疑で登って見ました。

     シロヤシオと奥に袈裟丸山
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驚いた事に、細尾峠の登山口には、今迄この時期に見た事が無いくらい沢山の車が駐車していて、この山もすっかりメジャーになったようです。

     登山口
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今年もエゾハルゼミのジィー ジィーと鳴く鳴き声や、鶯の声を聞きながら登り始めました。

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この界隈の山は隣の袈裟丸山や、日光の山程、登山者を惹き付けるものがある訳ではありません、どちらかと言うと大変地味な山ですが、新緑の尾根にはシロヤシオやミツバツツジ・ヤマツツジなどが控えめに咲いていて、緑滴る道はシミジミとした懐かしさのある山です。

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瑞々しい新緑の山を歩いていると、山懐に抱かれて居ると言う感じがして、母の温もりを想い出させる道です。

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そんな事を思いながら尾根を登っていましたが、普通なら既にシロヤシオに出会う筈ですが、今年はなかなか出会えません。もしかして不作の年なのかと、ちょっとばかり心配になりながら登っていました。

     今年初めてのシロヤシオ
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薬師への直登コースには沢山のシロヤシオが咲いている筈ですが、シロヤシオの木にはチラホラと花が付いているだけです。既に終わったのならば、下に沢山の花が散っている筈ですがそれ程落ちては居ません、これから咲くのならば蕾が有る筈ですが、蕾もありません。今年はヤシオツツジと同じようにやはり不作の年のようです。

     直登コース付近のシロヤシオ
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20人程の団体さんが憩う薬師の山頂に着きました。ここでこんなに大勢の登山者を見たのも始めてでした、早々に次の夕日岳へと向かいました。

     薬師岳
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     禅丁行者道の面影を残す祠
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夕日岳へ向う道になると、今までよりは少し多くシロヤシオの花が咲いていましたが、良い時に比べれば、やはり少し淋しい咲き具合でした。

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先日亡くなった詩人 長田 弘さんの詩に 「樹の伝記」と言う詩があります。

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この場所で生まれた この場所で育った
この場所で自分で真っすぐ立つことを覚えた
空が言った・・・・私は
いつも君の頭のすぐ上にいる。

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最初に日光を集めることを覚えた
次に雨を集めることも覚えた
それから 風に聞く事を学んだ

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夜は北斗七星に方角を学んだ
闇の中を走る小動物たちの
微かな足音に耳をすました。

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そして年月の数え方を学んだ
ずーっと遠くを見ることを学んだ
大きくなって 大きくなるとは・・・

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大きな影をつくることだと知った
雲が言った・・・わたしは
いつも君の心を横切ってゆく

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美しさがすべてでは無かった
虚しさを知り いとおしむ事を覚え
老いていくことを学んだ

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老いると言う事は受け容れることである
あたたかなものは あたたかい と言え
空は青いと言え
            ・・・・・樹の伝記 より

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木は人のように
そこに立っていた
言葉も無く真っ直ぐ立っていた

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立ちつくす人のように
森の木々のざわめきから
遠く離れて・・・

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母のように一本の木は
父のようにもう一本の木は
子供たちのように 小さな木は

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どこかに未来を探しているかのように
遠くを見はるかして 麟とした空気の中に
みじろぎもせず立っていた

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私たちはすっかり忘れているのだ
むかし 私たちは木だったのだ
                   ・・・・むかし私たちは   より


      三ツ目に着きました。ここから夕日に向います
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夕日には一旦降って登り返します。シロヤシオとミツバツツジが交互に咲いている尾根を降り始めると、夕日方面から来る仲良さそうな夫婦の方がいました、あれ何処かで見た事のある方?? と思ったら、息子さんが結婚して安心したのか、少しふくよかになったizumiさんとご主人でした。信越トレイルの鍋倉山で会って以来2度目の対面となり、暫く山談義や本の話などをして別れました。

     izumi さんとご主人 
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すっかり私も新緑の木になったつもりで、少し穏やかな気持ちで歩いていましたが、夕日岳山頂に着きました。こちらにも今日は20人を超えるくらいの登山者が居て大変賑やかでした、おまけに知人のN社のNさんにも出会いました。団体さんが帰った後、少し静かになったと思ったら、またまた20人くらいの団体さんが到着して、大変賑やかな山頂でした、つい数年前はここでは、東京から来たと言う、年配のご夫婦の方が一組居ただけなのですが・・・。

     賑やかな夕日岳
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     山頂より白根山方面
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     山頂より男体山方面
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山頂で今年初めての冷たく冷やした、ノンアルビールを飲みました、暑い日のビールはたまりません、次に地蔵へと向かいましたが、殆どの方が夕日迄で帰るようです。

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地蔵への道では古峰原方面から、夕日に登ると言う、一人の男性に行き会っただけの静かな道でした

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     地蔵岳
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まだ時間はたっぷりとあったので、地蔵から古峰ヶ原方面に降りて見ましたが、花もなく急な降りでした、急な降りだと帰りは急登になります。その為途中で諦めて帰途に着きました。

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今日はすっかり身も心も緑色に染まり、豊かな気分になって下山しました。

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